波板と平板はどっちが良い?違いと選び方をプロが解説

波板と平板はどっちが良い?違いと選び方をプロが解説

【結論】用途と見た目で選べば間違いなし!

  • 波板:安い・風に強い・軽い・修理しやすい
  • 平板:おしゃれ・明るい・静か・高級感あり
  • 価格差は平板が1〜2割ほど高い
  • どちらもポリカなら耐久10年+UVカット◎
  • 風が強い立地→波板、見た目重視→平板が最適

ベランダ屋根・カーポート・テラス屋根には「波板」と「平板」の2種類が使われます。

波板と平板はそれぞれ特徴があり、どちらが優れているとは一概に言えません。

この記事では、専門業者の視点から 違い・費用目安・選び方のコツをわかりやすく解説します!

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目次

波板とは?安くて軽くて、風に強いスタンダード屋根

ポリカーボネート屋根

波板は名前の通り 波状の形をした屋根材で、昔からベランダ・カーポートで広く使われています。

▼ 波板のメリット

  • コスパが良い(費用が安い)
  • 風を受け流して 飛散に強い
  • 軽量で交換しやすい
  • 色のバリエーションが豊富

▼ 波板のデメリット

  • 見た目がやや簡素になりがち
  • 経年で“バタつき音”がでることも

平板とは?スタイリッシュで採光性に優れた高級仕様

見た目が フラットで高級感がある屋根材。テラスや新築住宅で選ばれることが多いです。

▼ 平板のメリット

  • 高級感・透明感がある
  • 光を多く採り込めて洗濯物が乾きやすい
  • 音が静かで快適
  • 住宅外観と調和しやすい

▼ 平板のデメリット

  • 波板より 費用が高い
  • 風を受けやすい → 固定強度が重要

波板と平板の違いを比較!どちらが良い?

波板と平板の違い
比較項目波板平板
費用◎ 安い△ 高い
見た目△ やや安っぽい場合も◎ おしゃれ
採光性△ 半透明中心◎ 透明多め
風への強さ◎ 強い△ 要補強
修理のしやすさ◎ 簡単△ 少し難しい
カラバリ◎ 多い△ 少ない
耐久性◎ 同等◎ 同等

失敗しない選び方のポイント

屋根を選ぶときは、立地条件(風の強さ・日当たり)と見た目の優先度をセットで考えるのがコツ。

「コスパ・風に強い」を重視するなら波板、「おしゃれ・明るさ」を重視するなら平板が安心です。

素材は必ず“ポリカ”を選ぶ

波板・平板どちらもポリカーボネートを選べば、

 ・UVカット
・耐久10年以上
・割れにくい

 など性能面は共通で安心。塩ビなど安価な素材は、黄ばみ・割れが早いので避けましょう。


ケース別のおすすめ|あなたの家はどっち?

条件選ぶべき屋根材
費用を抑えたい波板
風が強い地域波板
デザインを重視したい平板
ベランダが暗くて困っている平板(採光性◎)
外から見える場所平板

あなたの優先順位を整理しよう

波板と平板の違いは「どんな暮らしをしたいか」で答えが変わります。

 費用・風対策を優先するのか、外観・室内の明るさを重視するのか、まずは希望を整理することが大切です。

現場状況によって最適解は変わる

同じ条件でも、

 ・骨組みの強度
・周囲の建物との位置関係
・屋根の高さや面積

により、選択肢が変わる場合があります。プロに現地で確認してもらうと、失敗が避けられます。


施工事例|波板と平板の張替え工事

ケース①吹田市片山町で黄ばんだ2階波板目隠しの張替え工事|4万円

施工後は、見た目が大きく改善され、お客様にも「きれいになってよかった、これで安心して洗濯物も干せる」と喜んでいただけました(*^-^*)

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▶【施工事例】吹田市片山町で黄ばんだベランダの波板壁を紫外線カット素材のポリカに交換!|4万円

ケース②池田市石橋で2階テラス平板屋根の張替え工事|8万円

ほとんどの平板が抜け落ちてしまった2階テラス屋根。残り1枚の平板も劣化が進んでいたため撤去し、新しいポリカ平板に張替えました✨

項目税抜金額備考
2階ベランダ 波板屋根 全面張替え(ポリカ材・材工共)65,000円クリアブルー仕様
既存パネル 撤去・処分費8,636円
小計(税抜)73,636円
消費税(10%)7,364円
最終合計(税込)80,000円

▶【施工事例】池田市石橋で2階ベランダ屋根がほぼ全損!洗濯物干し場をクリアブルーに復旧!|8万円

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費用相場の目安(材工共)

松本和也
屋根材費用相場(㎡あたり)
波板(ポリカ)12,000〜18,000円
平板(ポリカ)15,000〜22,000円

※サイズ・施工場所・足場の有無で変動します。

グレード選択で費用が変わる

同じポリカでも、

 ・熱線遮断タイプ(遮熱)
厚みの違い(0.8mm/1.0mm)

など仕様によって価格が上下します。快適性を求める場合は、ワンランク上の素材がおすすめです。

足場の有無が総額を大きく左右

実は最も差が出るのが足場費用。2階以上や狭小スペースでは15〜20万円前後の追加が一般的です。

屋根だけでなく、外壁と同時施工で費用を抑えることもできます。


こんなときは注意!失敗しないためのチェックポイント

▽ 骨組みの強度が不足していると割れやすい

特に平板は風の力を直接受けやすいため、下地のアルミ枠が細い・古い場合は補強が必要です。

▽ 古い金属フレームはサビ補修が必須

サビているとビスが効かず固定力が落ちるため、張替え前にサビ落とし・塗装を行うのが安心。

▽ 1枚だけ交換は色が合わないことも

周囲が日焼けしていると新品だけ浮いてしまうことが多いです。見た目を気にする場合は、複数枚の交換がおすすめ。

▽ 強風被害は火災保険の対象になるケースあり

「風で割れた」「飛ばされた」→ 風災補償で自己負担が大幅に軽減される可能性があります。


よくある質問(FAQ)

Q1|波板と平板、どちらが長持ちしますか?

A|どちらもポリカーボネート製であれば、耐久性そのものはほぼ同等です。

設置環境にもよりますが、一般的な目安としては10年前後は安心してお使いいただけます。

直射日光が強い・風の影響を受けやすい場所では、早めの点検・交換を意識すると安心です。

Q2|風が強い場所にはどちらがおすすめですか?

A|風への強さを優先するなら波板がおすすめです。波型の形状が風を受け流しやすく、平板に比べて飛散リスクが低くなります。

特に角地・高台・開けた場所など、日頃から風が強い立地では、波板+しっかりした固定金物の組み合わせが安心です。

Q3|見た目を重視する場合は、やはり平板一択でしょうか?

 A|外からの見栄えや、テラス・バルコニーの雰囲気を大切にされる方には、フラットでスッキリした印象の平板が人気です。

透明感があり、住宅の外観との相性も良いので、リフォームを機に「古い印象を変えたい」という方には平板をおすすめしています。

Q4|費用差はどのくらい考えておけばいいですか?

A|一般的には、平板のほうが波板より1〜2割程度高くなるケースが多いです。ただし、実際の総額は

 ・屋根の大きさ
・施工場所の高さ(2階・3階など)
・足場の有無
・骨組み補修の必要性

によって変わります。相場だけで判断せず、現地調査込みの見積もりで比較するのがおすすめです。

Q5|1枚だけ割れてしまいました。部分交換でも大丈夫ですか?

A|部分交換自体は可能ですが、周りの屋根材が日焼けしている場合、新品の1枚だけ色や透明感が浮いてしまうことがあります。

見た目を重視される場合や、他の部分も劣化が進んでいるときは、数枚単位・全面張替えも視野に入れてご検討いただくと良いです。

Q6|DIYで張り替えることはできますか?

A|1階の小さな屋根や、脚立で安全に届く範囲であれば、器用な方ならDIYも不可能ではありません。

ただし、

・高所作業の転落リスク
・固定金物の位置・数量の不足
・フレームのサビ・強度不足の見落とし

など、見えにくい部分の不具合に気がつきにくい点が心配です。

特に2階以上のベランダ屋根・カーポートは、専門業者に依頼するほうが安全で結果的に長持ちするケースが多いです。

Q7|強風や台風で割れた場合、火災保険は使えますか?

A|原因が「風災(強風・突風・飛来物など)」と認められる場合、火災保険の風災補償で修理費用の一部または全額がカバーされる可能性があります。

 ・被害状況の写真撮影
・見積書の用意

が必要になるため、まずは現地調査のうえで、保険の適用可否を一緒に確認してもらうとスムーズです。

Q8|波板と平板、どちらにするか迷ったときはどう決めればいいですか?

A|最終的には、

  1. 優先順位を決める(費用・風への強さ・見た目・明るさ)
  2. 立地条件を確認する(風の強さ・周囲の建物・道路からの見え方)
  3. 骨組みの状態をプロに見てもらう

この3つを押さえると、ほとんどの方が後悔なく選べます。

迷ったときは、現地で実際の状況を見ながら、波板・平板それぞれのメリット・デメリットを具体的に説明してくれる業者へ相談するのがおすすめです。


専門家コメント|株式会社マックスリフォーム代表取締役 杉本 匡志

杉本匡志

波板はコスパと風への強さで選ばれ、平板は見た目と採光性で選ばれます。

家の立地(日当たり・風向き)と、どこから見える屋根かを考えると失敗しません。


まとめ|あなたの家にはどっちが最適?

  • 費用・強度重視 → 波板
  • 見た目・明るさ重視 → 平板
  • 価格差は1〜2割程度
  • どちらも紫外線はしっかりカット
  • 骨組みの状態も要チェック

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松本和也

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